こんな人にオススメ:
- ウイスキーや蒸溜所などの美しい写真が見たい人
- ウイスキー初心者で、ウイスキーについて学びたいが教科書を読むと眠くなる人
※ウイスキーの製造方法や銘柄について体系的に、詳しく学びたい場合は別の本を読むことをオススメする。
書誌情報:
著者 土屋守、茂木健一郎、輿水精一
発行者 佐藤隆信
発行所 (株)新潮社
発行 2010年9月25日
目次:
- ジャパニーズの逸品たち 土屋守
- 対談1 ジャパニーズを語ろう! 茂木健一郎×輿水精一
- ウイスキー講座1 基礎知識編 土屋守
- ジャパニーズの歴史と、その魅力 土屋守
- ウイスキー講座2 実践編 編集部
- 日本の蒸溜所 土屋守
- ジャパニーズウイスキー大全
- 対談2 源流への旅、スコッチの蒸溜所をめぐって 茂木健一郎×輿水精一
- 風土の奇跡としてのウイスキー 茂木健一郎
内容:
まず目につくのが美しい表紙。家にかざるだけでも雰囲気が出る。
そして土屋さんと輿水さんという、日本のウイスキー界のスターの共著というのも非常に魅力的だ(残念ながら土屋さんと輿水さんの絡みはないが)。
全体的に文章は読みやすい。ウイスキーや蒸溜所の写真や対談等を交えながら書かれていることも、読みやすさに繋がっている。
前半~中盤
ジャパニーズウイスキーについて書かれており、例えば、
- テイスティングした感想
- 日本の様々なウイスキーの歴史
- 同じ銘柄の貯蔵年数違いの比較
- おいしい飲み方
- マッチする食事
などについて言及されている。
がっつり書かれているというよりは、初心者向け。
比較的コンパクトにまとまっているので、しっかりと腰を据えて読むのはちょっと...という人でも気軽に読める。
ウイスキーの写真はもちろん、発酵の様子や貯蔵庫の写真などが掲載されている。眺めているだけで楽しい。
そしてその魅力に取りつかれた人は、きっと蒸溜所に足を運びたくなるだろう。
ちなみに僕は山崎蒸溜所に2回、白州蒸溜所に2回、御殿場蒸溜所に1回、宮城峡蒸溜所に1回行っている。
対談ではサントリーのチーフブレンダーとして、輿水さんが考えるブレンドの難しさや面白さについて語っている。
終盤
ウイスキーの源流、スコッチウイスキーの蒸溜所での体験記が書かれている。
ここではアイラ島の話もあり、茂木さんがピートを掘る写真などが掲載されている。
なかなか海外に行くことはできないが、この本の写真を眺めれば、遠くスコットランドの地に思いをはせることができる。
あなたがもしウイスキー好きなのであれば、この本を片手にウイスキーを飲んでみてはいかがだろうか。
きっといつもと一味違ったウイスキーの魅力が見えてくるはずだ。